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2020年5月 9日 (土)

おうち時間「そうだ!ルアーを作ろう!」⑦ディッピング(準備)

ここからは、少しだけ時間がかかります。

ディッピングです。

【ディッピング(準備)】

ディッピングは、ルアーを溶液に浸して皮膜を作る作業です。繰り返し行うことで、強度と美しさを形作ります。

ビルダーによってやり方や回数は異なります。下地は、YATAと同じようなどぶ漬けが多いようです。塗装後のディッピングは、エアブラシがあると薄い皮膜を形成できます。薄い分、乾燥時間も短縮できます。ただし、用具の準備や使用後の手入れに時間が掛かりますし、エアコンプレッサーの音など、仕事後の夜間などに行うのは向いていません。このためYATAは、全体を通してどぶ漬けで行っています。

ディッピングに必要な溶剤は写真の通り。

Dsc_0892

左から2つ目の大きな缶が、ディッピングに使うセルロースセメントです。ウレタンフロアーの方が使いやすいと言う話もありますが、大きな差はありません。強度や透明感、紫外線で変色する黄変のしにくさからセルロースセメントをお薦めします。もちろん、セルロースセメントでも黄変しやすい製品もあります。そこは、何種類も使ってみて、自分に合った溶剤を選ぶしかないと思います。ちなみにYATAは、いくつか使った上でFOKの製品に落ち着きました。

写真の右から2つ目が、セルロースセメントが固くなってきたときに薄めるラッカーシンナー。一番右がセルロースセメントの表面を溶かすリターダー(アノン)です。リターダーは、一旦乾いて固くなったセルロースセメントの上に更にディッピングしたいときに表面を溶かして密着しやすくするために使います。ただし、ディッピング途中で、間隔が1週間程度あいた位なら使う必要はありません。また、仕上げの時にリターダーを混ぜたセルロースセメントを使うと透明感が増します。塗るだけでも構いませんが、刷毛痕などがつくことがあるので、セルロースセメントに混ぜてディッピングすることをお薦めします。さらに、気温が低い場合(5度前後以下)や湿度が高い場合は、ディッピング後に表面が磨りガラスのように曇る「かぶる」と言う現象が起きることがあります。この際も、リターダーを塗ればかぶりを消すことができます(これは、また後日説明します)。

そうしたことを念頭に、YATAは100円ショップで手に入れたガラス瓶に各段階用のセルロースセメントを小分けにしています。

Dsc_0891

左から∇ベース用∇下地用∇塗装下地用∇上塗り用∇仕上げ用です。

ベース用は、セルロースセメントとラッカーシンナーを5対5程度に混ぜてあります。これに長めに浸してひのきやバルサの目止めと防腐をします。ただし、この行程は無くても大丈夫です。目止めをしないと、最初の数回、特に気温が高いときに表面に気泡が出るときがあります。その場合は、毎回、軽くサンディングをすれば大丈夫です。

下地用は、塗装前までの下地作りです。上塗り用がゴミや塗料で濁ってきたら、下地用に回します。

塗装下地用は、普通に塗装するのなら不要です。ただ、ディッピングで済ませることが出きるとスプレーをしないで済むので、夜中でも作業ができます。また、皮膜が厚めになってしまいますが、その分、この後の行程でミスで下地(木)を出してしまうおそれも減ります。YATAはFOKのエナメル系を使っています。

上塗り用は、塗装後の上塗り用です。濁りがないセルロースセメントを使います。また、塗装後、セルロースセメントのディッピングまでに、もう一過程あるのですが、それは後日、ご説明します。

そして仕上げ用。リターダーを混ぜたセルロースセメントです。だいたい5~10%程度です。最後の仕上げやかぶったときに使っています。

あと、大切なのが、ディッピングの時に使う用具。吊るすためのS字フックはステンレスバネ線の余りを使って作ります。ルアーのサイズや種類によって、適切なモノを作ります。

Dsc_09292

ちなみに、写真の一番下の長いのは、長時間浸けた後や誤ってセルロースセメントの中にルアーを落としてしまった際に引っ掛けて引き上げるための棒です。

ディッピング後の乾燥は陰干しです。YATAはベランダに乾燥と資材保管のストッカーを置いています。扉が閉められるタイプです。埃は大敵なので、必ず風があたらない場所に干してください。たまに、夜間に作業をしていると、作業灯に引き寄せられた虫がディッピング直後の乾いていないルアーに引っ付いてしまうことがあります。ダンボールに棒を通すだけでも構いませんから、乾燥用の口を閉じられる箱は用意してください。

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それと、溶剤の保管は、直射日光があたらないようにして、屋外で保管してください。基本的に、揮発した溶剤は健康に良くありません!

溶剤の説明だけで長くなってしまいました。次は、最初のどぶ漬けから始めます。

(⑧に続く)

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